Minemalize

新米エンジニア奮闘記

AtomとMarkdownで議事録を取る

Markdownを使用しようと思ったきっかけ

Markdown自体は、ちょっと前までは、
「なんかWikiとかでよく使われているんだろうなー」
程度の認識だったんですが、業務でトラブル対応のナレッジ蓄積としてWikiの編纂に携わるようになってから、記法の手軽さに驚きました。
で、これって、会議とかで議事録を取るときにすごく便利なんじゃないかと思ったので、いろいろ弄って実践してみました。

現状と課題

現状

今まで議事録を作成する際には、

  1. エクセルで「議題・発言者・内容・それに伴うアクションマップ」といった感じのカラムに対し、発言のたびに行を追加するイメージでメモ。
  2. 1で作ったものをテキストやワードに落として清書する。

で作成していたのですが、この手順には、これらの問題点がありました。

課題

  1. エクセル→テキストorワードという手順がそもそも2度手間である。
  2. 提出する段階で平打ちのテキストをそのまま渡すのも気が引ける(今の現場は提出がハードコピーなので、なおさら不恰好になってしまう)
  3. かといって、毎回ワードでテキストを整形しながら作成するのは、あまりにも手間である。

上記は、Markdownの記法の手軽さにより、解決できそうです。

解決

  1. 議事録自体をMarkdownで記載することにより、下書き→清書までを1つの形式でこなすことができ、2度手間を省くことができる。
  2. 自動的に、簡易ではあるものの、議事録としては必要十分レベルのテキスト整形を行うことができる。

うん、Markdown議事録、完璧。
しかも、現場の議事録アーカイブがBacklogなので、Markdown完全対応です。これは使うしかない。

でも、
「肝心なMarkdownに対応しているエディターがないとだめじゃん」
と思って調べてみたら、僕の大好きなテキストエディタAtomが対応しているようだったので、ちょっとした設定をいじって試してみることに。

Atomの設定

Atomの導入

Atomの公式とか、Macの人はhomebrewとかで取ってきてインストールします。

とりあえずプレビューを出してみる。

Atomは、実はインストール時点でMarkdownプレビュー機能を搭載しています。

  • Ctrl(MacはCommand) + Shift + Mキー

でプレビューを呼び出すことができます。

実際にMarkdownで書いて試してみると、こんな感じ。
f:id:threeroots:20180621164623p:plain うん、この時点で別に悪くない。

スペルチェックを切る

日本語入力にいちいち赤い波線が入ったりしてうっとうしいので、

  • Settings => package => core packageにいる spell-check をDisable

f:id:threeroots:20180621164657p:plain 上記手順でやめてもらいます。

入力補助パッケージの導入

議事録を取る上では、ある程度スピード感が求められるので、ショートカットで、見出しを作ったり、書体を変更できるように入力補助パッケージを入れます。

  • Settings => install => Markdown-Writerを検索 => install

f:id:threeroots:20180621164852p:plain なんか、これだとショートカットが効かないぞ!と思ったらKeymapを設定するしかなかったみたいです。
f:id:threeroots:20180621164922p:plain

  • Packages => Markdown-Writer => Configurations => Create Default Keymaps

f:id:threeroots:20180621164948p:plain これでKeymapが追加されました。
書いてあるショートカットキーが効くようになっています。
これで議事録を取るには十分かな。

記載内容の出力

上にちょろっと書いたんですが、今の現場は、議事録の提出がハードコピーなので、なにかしらの形で出力しなきゃいけないんですよね。電子版でも、Markdown平打ちのtxtを送ることはできないです。

ということで、なにかしら方法はないのかなーと思って探してみたら、普通にデフォルトプレビューにHTML形式での出力機能が備わっていました。
f:id:threeroots:20180621165019p:plain

僕の現場のようなハードコピー提出であれば、これをそのまま印刷すればいいでしょうし、電子版で提出するとなれば、ワードでもエクセルでも、そのまま貼り付けて提出すればよさそうです。

実際に書いてみてどうだったか

非常に快適でした。
議題ごとにすばやく見出しを作り、テキストを整形しつつ議事録を作れるので、「雑談の最中に、見やすく整形して…」といった手間がないため、会話をしっかり頭に入れながら、議事録を取ることができます。

ちなみに、参考までに、僕は下記の感じで取ってました。

  • 見出し3…議題
  • 箇条書き…発言内容(発言者)で、返答に対しては都度インデント。
  • 数字箇条書き…確認事項など
  • 太字…自社アクションマップとして記載して、後で末尾にまとめる
  • 傾字…先方アクションマップとして記載して、後で末尾にまとめる

こんなことをしていたら、Markdownが楽しくなって対応しているBlogをはじめてしまいました。
宜しくお願いします。

参考記事

takezoe.hatenablog.com